録音が終わった後に再生すると、元音源(オケ)と録音した音が
時間が経つにつれズレてくる場合があります。
これは主に、元音源のサンプリング周波数と、録音デバイス(サウンドカード、オーディオI/F等)の
サンプリング周波数設定の違いにより生じることがほとんどです。
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元音源を読み込んだ際に、この部分を確認してください。
今回の例では「Stereo 44100Hz、16-bit PCM」と書かれています。
これは読み込んだ音源ファイルが「スレテオチャンネル、サンプリングレート44.1KHz、ビットレート16bit」であることを示しています。
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次に録音したトラックの、同じ場所を確認します。
こちらは「Mono 44100Hz、16-bit PCM」と書かれています。
ここで重要なのは「44100Hz」の部分です。
今回は両方とも44100Hzですので、基本的にはレイテンシーの設定のみ気をつければ音のズレは改善されます。
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もしこのように、録音したトラックが「Mono 48000Hz 16-bit PCM」となっていた場合、
元音源の44100Hzとサンプリングレートが異なっていることになります。
この場合、録音した方のサンプリングレートが高い為、同時に再生すると
時間が経つにつれ録音した音声の方が早く再生されてしまい、ズレるようになります。
逆に、元音源のサンプリング周波数が48KHzで、録音時の設定が44.1KHzの場合、
時間が経つにつれ録音した音声の方が遅く再生されてしまい、ズレるようになります。
このようなことを避ける為、録音時のサンプリング周波数は出来るだけ元音源の周波数に合わせて下さい。
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もし、録音時の品質はとにかく上げたい、という場合は、元音源のファイルのサンプリング周波数を変換し、
audacityに読み込ませた時点で48KHzや96KHzになるようにして下さい。
ただし、44.1KHzの音源データを48KHzや96KHzに変換しても音質がよくなることはありません。
逆に悪くなることの方が多いので、その点は注意して下さい。
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